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雨の日もおしゃれに乗り切る!梅雨でも快適な防水スニーカーの選び方&長持ちさせるための完全ケア術

ジメジメとした日が続き、外出が億劫になる梅雨の季節。特に頭を悩ませるのが「足元」の問題です。お気に入りのスニーカーが雨で濡れてシミになったり、靴の中が蒸れて不快な思いをしたり、滑りやすい路面でヒヤッとしたり…。

そんな雨の日の憂鬱を吹き飛ばしてくれる救世主が、機能的でおしゃれに進化した「防水スニーカー」です。

かつては「いかにも雨靴」といったデザインが主流でしたが、今では人気ブランドの定番モデルと見分けがつかないほどデザイン性が向上。ゴアテックス®などの高機能素材を搭載し、雨はしっかり防ぐのに湿気は逃がしてくれる、驚くほど快適な一足が数多く登場しています。

この記事では、数ある防水スニーカーの中からあなたにぴったりの一足を見つけるための「選び方のポイント」から、購入したスニーカーを長く大切に履くための「完璧なケア術」まで、徹底的に解説します。

もう雨の日に履く靴で悩むのはおしまいです。お気に入りの一足を見つけて、雨の日も足元からおしゃれを楽しみましょう!

第1章:もう失敗しない!防水スニーカー選び 3つの重要ポイント

「防水」と一口に言っても、その性能や特徴は様々です。自分のライフスタイルや求める機能に合わせて、最適な一足を見極めるための3つのポイントをご紹介します。

ポイント1:防水・撥水性能をチェック!「素材」で選ぶ

スニーカーの快適性を決める最も重要な要素が「素材」です。どのような技術で防水性を実現しているのかを知ることが、賢い選択への第一歩です。

【最強の選択肢】GORE-TEX®(ゴアテックス®)

アウトドアウェアでおなじみの「ゴアテックス®」は、防水スニーカーにおいても最も信頼性の高い素材の一つです。

  • 特徴:最大の特徴は「防水透湿性」。微細な孔を持つフィルム状の素材で、「外からの水滴は通さず、内側からの水蒸気(汗)は放出する」という画期的な機能を持っています。
  • メリット:長時間の雨でも靴の中への浸水をほぼ完璧に防ぎます。同時に、汗による蒸れを軽減してくれるため、驚くほど快適な履き心地が持続します。
  • デメリット:高機能な分、価格帯は高めになる傾向があります。
  • こんな人におすすめ:通勤・通学で長時間歩く人、アウトドアやフェスが好きな人、とにかく絶対に濡れたくない・蒸れたくない人。

【コスパと機能の両立】各社独自の防水透湿素材

近年、スポーツブランドやアウトドアブランドが独自に開発した防水透湿素材も増えています。

  • 特徴:KEENの「KEEN.DRY」や、コロンビアの「アウトドライ」、メレルの「Mセレクトドライ」など、ブランドによって名称や性能は様々。ゴアテックス®に匹敵する性能を持つものも多くあります。
  • メリット:ゴアテックス®搭載モデルに比べて、比較的手頃な価格で見つかることがあります。ブランド独自の技術により、特定の用途に特化した機能性を持つ場合も。
  • デメリット:性能にばらつきがあるため、レビューなどを参考に比較検討が必要です。
  • こんな人におすすめ:機能性は欲しいけれど、予算も重視したい人。特定のブランドのデザインが好きな人。

【手軽な選択肢】撥水加工スニーカー

スニーカーの生地表面に、水を弾く加工を施したタイプです。

  • 特徴:「防水」ではなく「撥水」なので、強い雨や長時間の使用では水が浸みてくる可能性があります。
  • メリット:価格が手頃で、デザインやカラーのバリエーションが非常に豊富。普段履いているスニーカーの延長線上で気軽に選べます。
  • デメリット:防水スプレーなどによる定期的なメンテナンスが必要。防水性に比べると効果は限定的です。
  • こんな人におすすめ:小雨の日や、短時間の移動がメインの人。まずは気軽に雨用スニーカーを試してみたい人。

ポイント2:快適性と安全性を左右する!「デザインと履き心地」で選ぶ

機能性だけでなく、実際に履いた時の快適さや安全性も重要なチェックポイントです。

  • 形状(カット)で選ぶ
    • ローカット:着脱が簡単で、足首周りが軽快。普段のファッションに最も合わせやすく、スニーカー感覚で履けます。
    • ハイカット:足首までしっかりと覆うため、強い雨や水たまりからの水の侵入を防ぎやすいのが利点。ファッションのアクセントにもなります。
  • ソール(靴底)で選ぶ雨の日に最も危険なのが、濡れた路面でのスリップです。マンホールや駅の構内、タイルの上などは特に滑りやすいため、靴底のグリップ力は必ず確認しましょう。溝が深く、複雑なパターンのアウトソールは、地面の水を効果的に排出し、高いグリップ力を発揮します。
  • サイズ感と履き心地防水素材は一般的なスニーカーの生地に比べて伸縮性が低いことがあります。そのため、試着は必須です。普段と同じサイズでも窮屈に感じることがあるため、少し厚手の靴下を履くことを想定して、ハーフサイズ上も試してみるのがおすすめです。また、クッション性やスニーカー自体の重さも、長時間の快適性を左右する大切な要素です。

ポイント3:普段使いもできる?「シーンとファッション」で選ぶ

せっかく買うなら、雨の日だけでなく晴れの日も履きたくなるような、お気に入りのデザインを選びたいもの。着用シーンをイメージして選びましょう。

  • 通勤・ビジネスシーンスーツやオフィスカジュアルに合わせるなら、黒やネイビー、ブラウンを基調とした、レザー調の上品なデザインがおすすめです。一見すると革靴のようなデザインの防水スニーカーなら、悪天候の日の外回りや出張でもスマートな印象を保てます。
  • 休日・カジュアルシーンコンバース「オールスター」、VANS「オールドスクール」、ニューバランスの定番シリーズなど、人気モデルのゴアテックス®搭載バージョンが狙い目。いつものコーディネートにそのまま取り入れられ、機能性だけをプラスできます。カラーやデザインで遊び心を加えるのも楽しいでしょう。
  • アウトドア・レジャーシーンキャンプやフェス、ハイキングなど、よりアクティブなシーンで使うなら、防水性に加えて、サポート性や耐久性の高いアウトドアブランドのモデルが最適です。サロモンやメレル、キーンなどのトレイルランニングシューズは、グリップ力が高く軽量で、悪路でも安定した歩行をサポートしてくれます。

第2章:そのひと手間が寿命を延ばす!防水スニーカー長持ちケア術

高機能な防水スニーカーも、手入れを怠れば性能は低下し、寿命も縮んでしまいます。お気に入りの一足を長く快適に履き続けるための、正しいケア方法をマスターしましょう。

【履く前】購入したらすぐ!新品のうちの防水スプレー

「防水スニーカーなのに防水スプレー?」と疑問に思うかもしれませんが、このひと手間が非常に重要です。

  • 目的
    1. 撥水性の強化・維持:ゴアテックス®などの防水透湿素材も、表面の生地が水を弾かなくなると、素材が持つ本来の「透湿性(蒸れを逃がす力)」が十分に発揮されなくなります。スプレーで撥水性を保つことが、快適性維持の鍵です。
    2. 汚れの付着防止:スプレーの膜が、泥水や油汚れが繊維に染み込むのを防いでくれます。後のお手入れが格段に楽になります。
  • 方法
    1. 商品タグで素材を確認し、素材に合った防水スプレーを選びます。
    2. 風通しの良い屋外で、スニーカーから20〜30cmほど離します。
    3. 全体がしっとりと濡れるくらい、ムラなく均一にスプレーします。
    4. 風通しの良い日陰で、完全に乾かします(乾燥時間の目安は製品の指示に従ってください)。

【濡れた後】帰宅後の3ステップが鉄則!

雨の日に履いた後は、放置せずにその日のうちにケアすることが、劣化やニオイを防ぐ最大のポイントです。

  • STEP 1:表面の汚れを落とす帰宅したらすぐに、乾いた布か、毛先の柔らかいブラシ(使い古しの歯ブラシなど)で、表面に付着した泥や汚れを優しく払い落とします。濡れたまま放置すると、汚れがシミになる原因になります。
  • STEP 2:全体の水分を拭き取る乾いたタオルやマイクロファイバークロスで、アッパー(表面)からソールまで、全体の水分をポンポンと優しく叩くように拭き取ります。靴紐を外せるタイプなら、外して別に乾かすとより効果的です。
  • STEP 3:内部をしっかり乾燥させる(最重要!)雑菌の繁殖やニオイ、型崩れを防ぐため、スニーカーの内部を徹底的に乾かします。
    • 絶対にやってはいけないNGな乾かし方
      • 直射日光、ドライヤー、ストーブ、ヒーター:高温は素材の劣化や変色、接着剤の剥がれを引き起こす最大の敵です。絶対に避けてください。
      • 密閉された下駄箱:湿気がこもり、雑菌が繁殖する温床になります。
    • 推奨されるOKな乾かし方
      • 基本:風通しの良い日陰で、立てかけるようにして自然乾燥させます。
      • 早く乾かす裏ワザ
        • 新聞紙やキッチンペーパーを詰める:丸めた新聞紙などを靴の中にぎゅっと詰め込みます。湿気をぐんぐん吸収してくれる上、型崩れも防いでくれます。数時間おきに新しいものと交換すると、乾燥時間が大幅に短縮できます。
        • シューキーパーを入れる:特に木製(シダーなど)のシューキーパーは、湿気を吸収し、消臭効果も期待できる優れもの。型崩れ防止にも最適です。
        • サーキュレーターや扇風機:直接風を当てることで、空気の循環が生まれ、乾燥を早めることができます。

【定期的】きれいを保ち、性能を維持するメンテナンス

シーズン終わりや、汚れがひどくなった時のためのスペシャルケアです。

  • 汚れがひどい場合スニーカー用のシャンプーやクリーナーを使い、柔らかいブラシで優しく洗いましょう。ゴシゴシと強く擦ると生地を傷める原因になるので注意が必要です。洗い終わったら、タオルで水分をよく拭き取り、上記の方法で完全に乾燥させます。
  • ニオイ対策ニオイの主な原因は、乾燥不足による雑菌の繁殖です。予防策として、1日履いたスニーカーは最低でも1日は休ませ、複数の靴をローテーションで履くのが理想です。発生してしまったニオイには、市販の除菌・消臭スプレーが効果的です。
  • 防水効果の回復着用や洗浄を繰り返すうちに、防水スプレーの効果は薄れていきます。撥水性が弱まってきたなと感じたら、「履く前」のケアと同様に、防水スプレーをかけ直しましょう。これによって、初期の性能に近い状態を長く保つことができます。

まとめ:雨の日の相棒と、もっと快適な毎日へ

梅雨の時期を快適に、そしておしゃれに乗り切るための防水スニーカー。選び方のポイントは、「①素材の性能」「②デザインと履き心地」「③着用シーン」の3つのバランスを見極めることです。

そして、お気に入りの一足を見つけたら、「①履く前の準備」「②濡れた後の即日ケア」「③定期的なメンテナンス」という正しいケアを実践することで、その性能と美しさを長く保つことができます。

機能的でおしゃれな防水スニーカーは、もはや雨の日だけの特別な靴ではありません。天候を気にせず毎日履ける、頼れる相棒です。ぜひあなたにぴったりの一足を見つけて、これまで憂鬱だった雨の日を、新しいおしゃれを楽しむ機会に変えてみませんか?

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